結論だけ申し上げれば、必要ありません。
相談にみえられる方のなかには、メモ書きのようなものを持ってこられる方がいらっしゃいますが、当事務所の無料相談は60分と一般的なご相談に十分な時間はありますので、メモ書きなどがなくても全く問題ありません。
ただし、お持ちいただければ、弁護士が参考にさせていただきますので、お申し出ください。ところが、メモ書きを作成される方は、几帳面な方が多く、たくさんの事実が何枚にもわたって記載されていることがあるのですが、あまりたくさんのことが書いてあると、弁護士が要点をつかみきれず、かえってメモ書きを読むだけの時間が無用に過ぎてしまうことがあります。
そのようになってしまうと勿体ないですので、もし、メモ書きのようなものを作成して法律相談のときに弁護士の参考として見せることをお考えの場合には、A4用紙1枚にまとめてもらうことをおすすめします。そうすれば、読むのに時間がかかりませんし、要点を素早くつかむことができます。また、A4用紙1枚に書ききれない事実があったとしても、弁護士が必要があれば確認しますので、書ききれないことがあったとしても全く問題ありません。
法律相談に回答させていただく弁護士の観点だけを申し上げれば、法的判断をするのにまず必要なことは、大枠の事実関係を把握することであり、大枠の事実関係を把握した後に、必要な範囲で細かな事実関係を確認できれば、ある程度の回答をすることができるのです。そのような大枠の事実関係を把握するには、まずご相談者の方から口頭でお聞きするのが一番だと考えています。
メモ書きを作成される方のなかには、初めて法律相談に行くので、緊張してきちんと話ができるか不安なので、書面にすれば大丈夫と思われたという方がいます。そのようにお考えの方には、第一に、緊張しないでいただけたらと思いますが、もし、メモ書きを作成される場合には、先ほど申し上げたとおりA4用紙1枚を目安にしていただけたらと思います。