通説

通説とは、法律学において、多数の学者が支持し、一般的に妥当と学説.jpg
されている学説のことです。

通説だからといって、いわゆる判例や最高裁判決と同じ見解とは限りません。
あくまで、法律学の学者のなかでのことになります。

また、通説に反対する学説がないとも限らないです。
通説とは異なる立場をとる少数説がある場合もあります。

それから、以前は通説とされていたが、現在は反対する学説が増えて有力となっている場合もあります。
そのような場合は、旧通説とか、伝統的通説と言われることがあります。

現在民法改正に携わっている民法の有名な学者である「内田貴」東京大学名誉教授は、その著書(民法Ⅰ 第4版 東京大学出版会 5頁)において、以下のように述べています。
「通説」「有力説」という観念は、実は曖昧なところがある。
「通説」とは、圧倒的多数の学者が支持している場合と、有力な学者の多くが支持している場合がある。

このように、どのような場合が通説とされるかについては、微妙な問題があります。

さらに、学会で大きな影響力のあった権威ある学者が、既に死亡していることがあります。
しかし、そのような権威ある学者の説は、死後もその権威が残っている場合があります。
民法でいえば、我妻栄という大家は、昭和48年に死去していますが、現在でも我妻説は学説判例に大きな影響力を残しています。
特に、判例実務は、多くの場面で、我妻説に則っているといって過言でないと思います。
民法では、多くの場面で、我妻説が通説または旧通説とされることが多いです。

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